2024.11.22
《ブログ》熊谷守一先生の版画制作工房「一柿木版社」
柳ケ瀬画廊では24日まで「文化の日 熊谷守一展」を開催中です。
油彩画の作品を新しく手に入れましたので、あわせて何点か飾り替えました。
さて、画廊の仕事をしていて、胸躍る出会いがございます。
今回の展覧会でも、ご来店いただいたお客様と熊谷守一先生の版画についてお話しておりましたところ、熊谷先生の存命中に熊谷版画を制作された工房・一柿木版社のご説明の際に「いちがきもくはんしゃ」とお伝えいたしましたら、「違いますよ、” いっしもくはんしゃ ” と読むのですよ」と教えていただきました。
「なぜ、ご存じなのですか」とお聞きしましたら一柿木版社さんの関係者の方でした。
その後、熊谷先生の生前版画についていろいろ教えていただけて、長く疑問に感じていた事柄についても丁寧にご教授いただけて、この出会いに感謝した一日でした。
柳ケ瀬画廊では岐阜新聞社さんとご一緒に、熊谷先生が存命中に制作した版画をまとめた『熊谷守一生前全版画集』を出版したことがございますが、そのための調査や研究や、その後の取りまとめの際にも分からなかったことがすっきりいたしました。
お帰りになられてからもさらにお聞きしておけばよかったことが沢山出てきたので、またの機会に教えていただきたいなと思っています。
知らなかったことを知ることができるのは、幸福な気持ちになります。
素敵な出会いに感謝です。
柳ケ瀬画廊 市川たけよ