柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

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2024.07.13

《作品紹介》日比野克彦 段ボール作品

七月の柳ケ瀬画廊は「身近な美術品展」を開催しています。
多彩な作家による油彩画、日本画、彫刻、版画など24作品を展覧中です。

久しぶりに日比野克彦さんの作品も手に入りました。

日比野克彦さんは岐阜市出身の現代芸術家です。
東京藝術大学在学中の1980年代から段ボールを用いた作風で注目を集め、藝大ではデザイン科を卒業し、平面から立体、空間芸術まで幅広いジャンルを横断して現在も活躍しています。既存の芸術の枠を超え、地域の人たちとおこなうプロジェクトでも知られていて、岐阜市でも毎年年末に「こよみのよぶね」というプロジェクトにも関わっていらっしゃるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

今回、新しく画廊に飾った作品はそんな日比野芸術を代表する「段ボールアート」の作品です。
2010年代に制作された作品で、「食」をテーマとして、食材の入っていた段ボールの箱にアクリル絵具でペインティングがなされています。

日比野さんは様々なプロジェクトで「食べること」を制作テーマにしていて、そのなかで、人種や地域が違っても食べるという行為は誰しも共通のことだからとお話になっていたことがあります。
今回の作品も、実際に食材の入っていた段ボール箱をベースとして、日比野さんが段ボールを切って組み合わせてアクリル絵具で着彩してアートに変化させて、食べるという行為を拡張して外へと繋げていくような明るい作品です。

額装された作品ですので、ご自宅の様々な場所に飾っていただきやすい作品でもあります。

作品は画廊で展示中です。
ぜひご覧くださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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