柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ

2024.04.25

《ブログ》風神雷神の世界展(加藤栄三・東一記念美術館)

すっかり春らしい気候になりました。
画廊の熊谷守一展で展示している花々の作品が、花の季節を迎えて綺麗に見えています。

さて、昨日は画廊が休廊日でしたので、岐阜市内にある加藤栄三・東一記念美術館さんに出かけてまいりました。
加藤栄三・東一記念美術館さんは金華山のふもとにある市立美術館です。この時期の金華山は名前の通り、ツブラジイの木が金色に色づいて山全体を彩り、美術館に向かう道すがら綺麗な姿をみせてくれています。

昨日初日を迎えたばかりの特別展「風神雷神の世界」展は、加藤栄三先生が描いた日本画「雷神」と、加藤東一先生の描いた日本画「風神」が28年ぶりに対で展示されていることで話題の展覧会です。
地元の岐阜信用金庫さんが財団(公益財団法人ぎふしん記念財団さん)を通じて、平成30年から同館の修復事業同館を支援つづけて実現したそうで、今年はちょうど岐阜信用金庫さんの100周年記念の年なので嬉しい記念の展覧会ですね。

メインの風神雷神の作品は、もともと栄三先生が「雷神」を描いていて、栄三先生の死後、東一先生が亡き兄への鎮魂の思いから描いた作品が「風神」といわれています。普段は「雷神」は東京の国立劇場に飾られているため、揃って見られるのはかなり貴重な機会だと思います。

また、会場には東一先生に師事していた日本画家・土屋禮一先生のオマージュ作品「出現 (雷神)」と「青空騒ぐ(風神)」も展示されていました。同じ画題でも画家によって解釈や描き方が違っていて、加藤栄三先生、加藤東一先生、土屋禮一先生、三人の日本画家の個性を見比べて楽しめて素敵な展覧会でした。

6月16日までの展示だそうです。
美術館さんのある岐阜公園・金華山エリアは冒頭のツブラジイをはじめ、ツツジや牡丹などの花も綺麗な時期でもありますので、ゴールデンウイークの散策にいかがでしょうか。

柳ケ瀬画廊の店頭でも展覧会チラシを配架しています。
お気になられましたらお気軽にお持ちくださいませ。

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《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「風神雷神の世界」展
展覧会期:2024年4月24日(水)から6月16日(日)まで
展覧会場:加藤栄三・東一記念美術館(岐阜県岐阜市)

加藤栄三・東一記念美術館さんの公式ウェブサイト
https://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/katoukinen

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柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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