2024.01.18
《作品紹介》坂本繁二郎先生「八女平野」油彩画小品
新春恒例「新春逸品展」を開催中です。
今年は近代洋画家の名品が揃いました。
熊谷守一先生の油彩画3作品、
中川一政先生の顔彩画の壺に活けた花、
山口薫先生の油彩画の牛と太陽など、
それぞれの画家らしさの出た名品を展示しております。
案内状には坂本繁二郎先生の油彩画を掲載いたしました。
繁二郎先生は非常に寡作な作家と知られていて、かつ真面目な方でしたので制作ごとにお手元のノートに制作歴を記録されていたそうです。そのなかで最も小さい作品とされる油彩画が本作にあたります。
題名「八女平野」にありますように、繁二郎先生が晩年にアトリエを構えた福岡県八女市の風景を描いた作品です。ご遺族によるとアトリエから見えた景色だそうで、見えている山は八女市の飛形山(とびかたむら、標高449.9m)と思われるとのことです。
繁二郎先生らしい美しい色彩の組み合わせで描かれた作品です。
印刷物やデータですとどうしても色が強く出てしまいますが、実作品は、板に描かれているのに触ったらふわりとしそうな穏やかで優しい色彩がとても美しいです。ぜひ実作品をご覧いただき、お楽しみいただけましたらと存じます。
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子