2021.02.07
《ブログ》アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展
多治見にある岐阜県現代陶芸美術館さんに出かけてまいりました。
「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」が開催中です。
岐阜県現代陶芸美術館さんの高橋館長は、
ワイエス研究の第一人者のひとりとして知られている方です。
そのため、本展でもワイエスの紙の作品が34点も展示されていました。展覧会の入口にはオルソンハウスのミニ模型も置かれていて、ワイエスの世界を楽しめます。
また、この展覧会は埼玉にある「丸沼芸術の森」のコレクションで構成されています。
「丸沼芸術の森」は、株式会社丸沼倉庫オーナーの須崎勝茂さんが1985年に設立した個人美術館。須崎さんは自身も陶芸をたのしむ方で、作陶にあたり良い作品を多く見ようと各所をまわっていた際に岐阜の加藤孝造さんと出会い、その後300点もの作品をコレクションしています。
そのため、この展覧会にも加藤さんをはじめ、多くの岐阜の陶芸家の作品が展示されていました。地元出身の私たちには特に楽しい展覧会だと思います。
また、「丸沼芸術の森」は陶芸家だけでなく画家の支援もおこなっています。
上のお写真OKのお部屋に展示されていた入江明日香さんもそのひとりです。
ひとりのコレクターの方がひとりで集めたコレクションは、公立の美術館とは異なり、コレクターの趣味や考えが伝わってきます。展覧会にお出掛けの際は、コレクターになりきって、自分だったらどの作品を買ってどのように飾ろうかと思いながら展示室を歩いても楽しそうです。
岐阜県現代陶芸美術館さんの「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」は3月14日までの開催です。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子