2021.02.28
《作品紹介》ミロ クレヨン
先日まで、ミロ 銅版画 大作「鳥の森」を展示いたしておりましたが
新しく入手いたしましたミロ クレヨン「無題」を飾りました。
1976年12月、ミロ83歳のときの作品です。
この前年には故郷バルセロナにミロ美術館もできて、画家としても良い時期を過ごしていました。
ピカソ、ダリとならびスペインの三巨匠と呼ばれるミロは1993年に90歳で亡くなりますが、その二年後にはミロが晩年を過ごしたマヨルカ島にふたつめのミロ美術館が開館しています。
愛知県美術館が所蔵している1925年の油彩画「絵画」、岐阜県美術館が所蔵している1950年制作の油彩画「人と月」に比べると、今回飾った作品はクレヨンの優しい色彩もありますが、多くの実りを得た後半生の穏やかさが感じられる作品です。
作品は画廊の奥の応接室に飾っています。
店頭でお声をかけていただければご案内いたします。
お気軽にお知らせください。
尚、この作品にはミロの子孫やレゾネ発行人ら7名よりなる「ADOM(Association pour la Défense de l’œuvre de Joan Miró)」の鑑定書がついています。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子