2021.01.14
《作品紹介》ルオー 女の顔
新春逸品展 画廊正面に ルオー 油彩画 「女の顔」を展示いたしております。
ルオーは独特の太く黒い枠取りの作品です。
ルオーが若い頃、ステンドグラス職人のもとで修業をつんだ影響といわれていますが、
確かに濃く太い輪郭線はステンドグラスの様式のように思えます。
クリムトのきらびやかな金箔を施した数多くの作品は、
父親が彫版師、兄弟が彫刻師、彫金師であったことが、
あの美しい「接吻」「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 」へ、
日本では、加山又造の独特の様式美は、
西陣織の図案師の家に生まれたからこその芸術。
生まれ育ったた環境からのインスパイヤーは大きいですね。
ルオーの独特な縁取りと厚塗りの絵肌は 描かれた女性の人生をも描き出しているようで
観ていて飽きることはありません。
コロナで大変ではありますが、読書や映画、芸術、を楽しみながら
心穏やかに過ごし 終息を待ちたいと思います。
市川たけよ